デスバレーに行って大変だった話

2017-09-28 Thu 04:32:06 JST
posted by hadrori

デスバレーに行った話

(すこし長いです)

2017/09/23~2017/09/25 の2泊3日でデスバレーとロサンゼルスに会社の同期3人で行ってきました.ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが,私達は会社の研修みたいなものでテキサスのオースティンに滞在しています.もうすぐ帰国なので,最後に旅行に行こうというところです.

デスバレーという場所をご存知でない方も多いと思うのですが,ラスベガスから車で2時間,ロサンゼルスから車で4時間ぐらいのところにある国立公園です.非常に暑い場所として知られています.私達はラスベガスから車でデスバレーへ行きそこで1泊,翌日夜に車でロサンゼルスに行きそこで1泊して帰るという旅程を組みました.私は運転免許を持っていないため,運転は他2人に任せていました.

1日目

私達は私の部屋に集合し,そこからUberを利用して空港に行くことにしました.

Uberというのはドライバーと乗客をマッチングするサービスで,料金は乗る前に確定してUberのシステムを通して支払われます.これがそこそこ安い上にすぐマッチングして迎えに来てくれるので重宝しています.

さて,今回もそのUberを利用して運転手とマッチングしたのですが,ドライバーが私のアパートがあるエリアに入ってきたところで電話をかけてきました(補足:ユーザーはお互いに現在地を知ることができて,さらに相手の電話番号を知ることができます.).私は私の部屋がある建物の前まで来るように伝えたのですが,うまく伝わらず電話を切られてしまいました.そもそもマップ上でピックアップポイントを指定しているのにそこまでこないのは怠慢でしかないと思うのですが,そういうものなのでしょうか.その後ドライバーはキャンセルをするわけでもなく別のところへ向かって行ってしまいました.これをされると乗客側は非常に困ります.なぜならマッチング成立後一定時間が経過した後の乗客側からのキャンセルにはキャンセル料がかかってしまうからです.しばらくドライバーの座標を眺めていたら近くの川の前で止まってしまいました.たまにこういう悪質なキャンセル料狙いの人がいるらしく,キャンセル料を意地でも払いたくない場合は根比べになるようですが私達はフライトの時間という制約があるためキャンセルしました.

Uberにこのことを報告したところ,キャンセル料分のクレジットがアカウントに付与されたのですが,おそらくキャンセル料はドライバーに支払われているだろうということと,次にまたUberを利用しないと意味がないという点でもやっとした気分になりました.

次の運転手は普通に迎えに来て空港まで送ってくれました.フライトには特に何の問題もなく,およそ3時間ほどでラスベガスに到着しました.この時点でだいたい17時ぐらいです.

ラスベガスに到着した私たちは,カジノには目もくれずにレンタカーを借りてスーパーへ行きました.実はデスバレーではキャンプをする予定なので,ここでキャンプ道具を調達しようということです.テントとエアーマットの他に,食料とクーラーボックスと氷を買いました.この氷のお陰でいつでもキンキンに冷えたコーラを飲むことができました.そのままデスバレーへ向かってラスベガスから離れました.デスバレーに到着する頃には星がたくさん見えていて圧巻でした.

デスバレーでは街灯のようなものは一切なく,本当に一寸先は闇のような感じで運転が怖そうでした.グーグルマップのお陰で道の先読みができたのがすごく助かったとドライバーは言っていました.ちなみにデスバレー全域でほとんど電波が入らないため,地図のダウンロードは必須です.デスバレーへの突入に成功した私達はそのままキャンプ場へと向かいました.デスバレーの入口からキャンプ場までは車でおよそ1時間半です.デスバレーは非常に広く,車での移動以外はありえません.

さて,キャンプ場近くまできた私達は驚くべきものを目撃します.なんと,キャンプ場への道が封鎖されているのです.これは非常に困りました.この周辺にはもうキャンプ場なんてありません.

私達はテントを張れそうなところを探してさまようことにしました.目的地だったキャンプ場の近くにはUbehebe Craterという場所があり,とりあえずそちらの方向へ車を進めました.クレーターの近くの看板にキャンプ禁止と書かれていて悲しい気持ちになりながら結局クレーターまで到着しました.クレーターの方向へ行くというのはキャンプ場を探すという観点ではどう考えても悪手だったのですが,結果としては良かったです.ここは標高900mぐらいあり,夜だったこともあってとても寒かったのですが,星が異常なほど見えました.プラネタリウムでしか見たことがないような星の量で,流れ星も時折見ることができました.

いつまでも星を見ているわけにもいかないので再び車を先へ進めることにしました.しかし先にはもうダートロードしかなく,夜は危険だと判断してデスバレー入り口付近のキャンプ場に向かうことにしました.私達はそこをオアシスと呼んでいます.

さて,1時間半ほどのドライブの末にキャンプ場に到着しました.ここは幸い使うことができるようだったので場所代を払って空いてる場所にテントの設営を始めました.非常に風が強かったため設営に手間取りましたが,無事にテントを設置することができました.夕食はスーパーで買って済ませていたため,あとは寝るだけです.今回私達が購入したテントは左右に通気用の網目になった部分があり,それを完全に塞ぐことはできませんでした.

さて,私達はスーパーではテントとエアーマットだけ買っていました.つまり毛布等がありません.デスバレーは暑い場所として有名という気持ちでいたため,完全に失敗です.とても寒いです.外は風が非常に強く,一応テントの上部にかぶせるやつ(名前がわからない)をやって多少の風は防げるのですが,時折中に入ってくる風が露出している皮膚を刺します.私はパーカーの中に丸まっていましたが,とても眠れる状況ではありませんでした.午前3時ごろに私はギブアップして車に入りました.温かいとは言えませんが,風がしのげるのでマシです.他の2人は私の分のエアーマットを体の上にかぶせて風を防いでいたようです.

2日目

2日目はデスバレーを散策し,夜にロサンゼルスのホテルにチェックインして終了する予定で行動を開始しました.事前の調査でUbehebe Crater, The Racetrack, Devil's Golf Course, Badwater Basin, Artist's Pallete, Mesquite Sand Dunes あたりを回ることにしていました.

最初は前日の夜に行ったUbehebe Craterに行くことにしました.途中の道は夜通ったときは道を外れたら崖かと思えるぐらい何も見えていなかったため,もう一度通っても風景を楽しめました.クレーターはドラゴンでも住んでいそうな雰囲気で楽しめました.クレーターの中まで歩いて降りることができるのですが,急な砂利道で帰りの上りがキツいです.深さは200mぐらいだったかと思います.

クレーターの後はThe Racetrackに行きました.ここは湖が干上がってできた場所で,大きめの石が勝手に動いた跡を見られるとされています.実は長い間石が動く瞬間を捉えられたことがなく,なぜ動いた跡があるのか謎だったらしいのですが,最近解明されたようです.簡単に説明すると,凍った地面が少し溶け,風で流されるときに石も押すということだそうです.また近年は石の移動があまりないようで,私が訪れたときもうっすらと跡があるかなというぐらいのものしか見ることができませんでした.

さて,このRacetrackですが,行くためにはクレーターからオフロードを1時間半ほど行ったところにあり,普通の車では結構キツいように感じました.私達は偶然にもジープを借りていたためなんとか行くことができました.オフロードの手前にあった看板にも四輪駆動を推奨する旨が書かれていました.行くこと自体がそこそこ面倒なため,私達が観光している間,他の人がここに来ることはありませんでした.そのせいもあってかとても静かな場所でした.自分の動きを止めると音が一切聞こえなくなって,耳がおかしくなったのかと感じるほどでした.Racetrackの中心には島のようになっているのですが,その島を構成する岩にキラキラした粒が混ざっていてきれいでした.岩を叩いてみると,密度が小さいような感じの音がしました.

個人的にはこの2つが2日目の観光のピークでした.ランチをRacetrackで済ました後は2時間ほどのドライブでDevil's Golf Courseに行きました.ここは地面が岩ではないのに異常にゴツゴツしていて,ここでゴルフができるのは悪魔だけという意味でDevil's Golf Courseという名前になったそうです.

私達はそのまま近くにあるBadwaterに行きました.ここは地面が塩で真っ白になっている場所で,海抜-85mほどの高さに位置しています.観光地として整備されているので,人が多いです.塩の上を歩いて行けるのですが,塩が延々と広がっていそうなポイントまでは結構歩かなければならないように見えたので,体力が限界の私達は途中までみて引き返しました.途中にも塩の部分が広がっている場所があるのですが,いろんな人が塩を掘って落書きしたりしていたりするので台無しだなあと思いました.近くで見ないとわかりませんが.

BadwaterのあとはArtist's Palleteに行きました.化学反応によって岩の色が変わっているようだったのですが,あまり衝撃は大きくありませんでした.

最後に,Mesquite Sand Dunesに行って日没を見ました.ここは砂漠なのですが,日没の砂漠は雰囲気があってよいです.駐車場から近いところは足跡だらけですが,ずっと奥に歩いていくとだんだん踏み荒らされてない砂漠になっていきます.

砂漠のあとは4時間ほどかけてロサンゼルスへ向かいました.運転手様には申し訳ないのですが,ずっと寝てました.ロサンゼルスでのホテルはカジノホテルで,質の割に安かったです.ここのカジノはカードゲーム用のテーブルが雀荘みたいにいっぱい並んでいて,雰囲気がありませんでした.到着したのは23時ごろで,もうヘロヘロになっていた私達はシャワーを浴びてさっさと寝てしました.

3日目

いよいよ最終日です.この日はUniversal Studio Hollywood,California science centerに行ってオースティンに戻るという予定でした.

朝食はホテルで済ませ,そのままUSHに向かいます.途中の道は平日の朝の都会ということもあってかとても混んでいました(とはいっても日本ほどひどくはない).9時半ぐらいにはUSHに着きました.ここの駐車場は場所によって値段が違い,入り口から一番近いところで$50,遠いところで$25とかで,私達は1番遠いところに車を停めました.遠いと言っても徒歩5~10分ぐらいだったように思えますし,何もない道を歩くわけでもなく,USHっぽい飲食店がたくさんならんでいて退屈な道ではありませんでした.入場の列もそんなに長くなく,5分ほどで入場できました.

入場後はまずハリー・ポッターのエリアに行って,Harry Potter and the Forbidden Journeyに乗りました.待機時間は30分ほどと書かれていましたが,実際はもうちょっと短かったように感じました.待機中の列もひとつのアトラクションみたいになっていて楽しかったです.アトラクション自体もとてもおもしろくて,没入感がすごかったです.ただ蜘蛛から水が飛んできたのがキツかったです.次に同じエリアにあるジェットコースターみたいなやつに乗ったのですが,これはひどくて,何も楽しくありませんでした.落差があるわけでもなく,ちょっと速いスピードで外回ってるだけってレベルでひどかったです.

この時点で11時すぎぐらいになっていました.ちょうどSpecial Effect Showが始まりそうだったので次はそれを見に行くことにしました.これは映画でのスタントや効果音などについての解説と実演をしてくれるショーで,実際にスタントの人が火だるまになったりしていて面白かったです.

次に私達はWaterWorldを見に行きました.これはUSJでもあるらしいです.直前に見たスタントの解説で説明されていたことが実践されていて面白かったです.

次にThe Shimpsons Rideに乗りました.これも待機時間は30分ほどで乗れました.ちなみに待機時間はどこも長くても30分ぐらいだった気がします.シンプソンズはC.C.レモンでたまにみるキャラクターのやつです.待機している間にスクリーンで流れている映像が,実は本編と関係があったりして面白かったです.これはHarry Potter and the Forbidden Journeyと違って,全編スクリーンに映しているタイプでした.ハリー・ポッターのほうはたまにリアルパートがあって,正直あれはいらない気がしていたので良かったです.ただ揺れが異常に激しくて,頭を打ったりしました.あまりの揺れの激しさに同僚の1人がスマホを落としていたようです.アトラクションからでてからそれに気づいて回収しに戻っていきました.

そこそこいい時間になったのでこのあたりで買い物をすることにして,ハリー・ポッターのエリアに戻りました.このとき百味ビーンズを買って帰ったのですが,会社でみんな食べてくれなくて悲しい気持ちになりました.私はハリー・ポッターの杖とローブを買ってイキっていました.ちょっと高い杖を買うと街の中で魔法が使えるようになるので,それで少し遊んでいました.この杖のギミックはUSJでも使えるらしいです.杖を買うときの店員がすごい雰囲気でていて体験が良かったです.クレジットカードのことをMuggle's plastic cardと言われたときはフフってなりました.

USHでの買い物もそこそこにして次はCarifornia Science Centerに行きました.行く途中にちょっと遠回りしてビバリーヒルズを通ってきたのですが,ショップが並んでいるところは表参道みたいだなと感じました.

サイエンスセンターには,エンデバー号が飾られているのでそれを見る目的で来ました.閉館が17時で到着したのが16:20ぐらいだったのでそこそこ慌ただしく動きました.エンデバーの輸送方法が面白かったです.エンデバーは実際にみると若干手作り感があって温かみを感じました.

17時をまわり,私達はレンタカーを返却して帰ることにしました.車はラスベガスで借りたのですが,ロサンゼルスでも返せて便利でした.オフロードを走って泥だらけにしちゃったので怒られないかなとドキドキしながら返却しましたが,特に何も言われませんでした.返却までの道中,同じ日程でカナダに旅行していたグループが飛行機に乗り損ねた情報を得て爆笑していました.私達はAmerican Airlineのモバイルアプリでチェックインを事前に済ませておいて万全の体制です.

空港についた私達は,チェックインはすでに済ませているので保安検査へ向かいました.このときなんだかんだで18:30は過ぎていたはずです.なお,出発時刻は18:55です.チケットとパスポートの提示を求められたので,アプリに表示されたバーコードを提示しました.実はこのバーコード,私の分しかなかったんですね.どうやら私の分しかチェックインできていなかったようです.私は通してもらえたのですが他2人は弾かれてしまい,慌ててチェックインカウンターへ戻ってチェックインをやり直しに行きました.しかし時すでに遅し,チェックインはもうできないようでした.私は1人で飛行機に乗り,オースティンへ戻りましたが,2人はダラスまで行った上で飛行機のキャンセル待ちをすることとなりました.幸いキャンプ道具を持っていたようで,エアーマットを床に敷いて快適なキャンセル待ちを送っていたようです.その頃私は部屋でゆっくり寝ていました.翌朝起床したら2人は無事オースティンへ帰ってきて会社に向かっていました.めでたしめでたし.